「and world(通常盤)」ACIDMAN
☆☆☆☆☆☆☆☆☆★
今回のアルバムはACIDMAN史上、最も穏やかで聴きやすいアルバムです。ただ、その穏やかさの裏には彼らのロック魂がしっかり存在しています。
テーマはタイトルにもあるようにWORLD。ただ同じ"世界"でも人の存在する日常世界を描いたものよりも、もっと広い意味の世界を描いたものが多いですね。地球規模の人間を包み込むような大自然、もしくは地球自身を描いたような曲が目立ちます。
とにかくほかのアーティストには描けない視点で素晴らしい曲を作っちゃってます。洋楽ファンにもおすすめ。
まぁ、全曲レビューを簡単に。
1.introduction
インスト曲。穏やかなやさしい始まり方。ただ、次の「world symphony」に続くようにだんだんと音が激しくなっていきます。わくわくさせる演出ってかんじかな。
2.world symphony
この曲、シングルで聴いたときはあんまり好きじゃなかったんですよね。でもアルバムで、流れに沿って聴いていくとかっこいい。このアルバムの核になっていますね。激しいんだけどうるさく聴こえないってのはすごいなぁと思います。
3.id-イド-
イドとは人間が生まれながら持つ本能的な衝動のこと。その意味にふさわしく、アップテンポなロックチューンです。サビの叫び声がまたかっこいい。"刺さる過去と果てるならば 浮かべ 浮かべ 誇りの中"という歌詞の部分で、メロディは単調なんだけどかれそうな声で叫ぶのもかっこいいですね。そんなに目立つ曲ではないけどいい曲です。
4.River
これは今までのACIDMANらしいメロディかな。少しクセがあって一筋縄ではいかなさそうな?とこが好きです。ただこの曲の歌詞はいつも以上に難解。ただなんとなく言わんとしている事はわかるんですが。
5.季節の灯
誰がなんと言おうと名曲です。今までのACIDMANにはなかったアコギが登場。スローペースの曲であたたかいです。心がポッとする感じ。メロディも今までにはない感じなんですよね。でもどこか懐かしさを感じます。
6.SOL
インスト曲。正直、SOLはいらなかったんじゃないかなぁ。シングルで聴いたときはおおって思ったんですが、アルバムに入れると長くて邪魔な気がします。流れが塞き止められる感じ。
7.銀河の街
あんま目立たないアルバム曲ですが、なかなかいい味出してます。夜空を見ながらこの曲を聴いてみたいですね。宇宙は人間が始まった時よりもはるか昔から今までずっと続いてきたんだなぁと思わせてくれます。ロマンチックw ラストのあたりのメロディが複雑に絡み合ってコーラスみたいに聞こえるのもポイント高いです。
8.夏の余韻
銀河の街に雰囲気が似てますね。少しメランコリックなメロディです。昔の夏を思い出しながら歌っているんすね。切ないなぁ。"祭囃子(まつりばやし)はらせんを描いて 次の朝へそっと消え"っていう部分が好きですね。わかるなぁ、その気持ち!って感じで。
9.プラタナス
似たようなタイトルの漫画ありませんでしたっけ?軽快なリズムですね。踊りたくなるようなw不思議なメロディでクセになる曲です。今までのACIDMANの曲にこういったのはなかったですね。
…てプラタナスって木の名前なんですね、知らなかった。
10.water room
単調なリズムがずっと続いていくかと思いきやだんだんと姿をかえていきます。インスト曲の中ではこの曲が一番好きかな。
11.stay on land
これはまたキャッチーですね。初心者にもオススメできる曲かも。なんかバンプが歌いそうな曲だ、って思ったんですが、どうでしょう。ちょっと違うかw
ただ、この曲はシングルでも十分通用すると思います。
大地に種を蒔くという愛にあふれた曲ですね。穏やかで優しくて。あんま激しすぎず、穏やかすぎず。微妙なラインです。
12.ある証明
シングルのときとあんまり印象は変わらないかな。そんなめちゃくちゃいい!っていう曲ではないです。普通というか。ただ、アルバムの流れとしては非常にいい流れですね。ロックを聴いてるなぁ、って思える曲です。
あとなんとなくworld symphonyに似てるなぁって思ったんですけど、意図的なのかな。意図だとしたらさすがって言いたいなぁ。
13.and world
最後にふさわしい曲。さすが、アルバムタイトルだけはありますね。このアルバムの曲はすべてこの曲に集約されてます。
実は感動してウルッときちゃったほどの曲です。
たぶんACIDMANの曲の中で一番好きな曲だなぁ。
自分がこの大自然の中でいかにちっぽけな存在であるか、大自然が僕ら人間を包み込んでくれているんだなぁということがこの曲を通じて伝わってきました。
これは必聴!